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第72回卒業証書授与式を行いました

卒業証書授与式の校長式辞より、(前略)さて、ご卒業なさる卒業生の皆さん、本日は誠におめでとうございます。本年度の入学式でしたが、君原健二さんの言葉を紹介しました。マラソンオリンピックランナーで、阿南町駅伝でも走った方です。次の言葉でした。「努力の成果なんて目には見えない。しかし、紙一重の薄さも重なれば本の厚さになる」。卒業生の皆さんは、中学校の三年間、義務教育の九年間、そして人生の十五年間で、確かな自分史を作り上げました。人生百年時代とも言われる今日では、わずか十五年かもしれませんが、皆さんの人生においては、礎を築く貴重な十五年に当たります。特に、中学校の三年間は心身ともに大きな成長がありました。卒業生の皆さんと私は、一年間だけの関わりでしたが、例えば、文化祭を一日開催にするなど生徒会に変化をもたらしてくれたり、学級活動では、親水公園復活プロジェクトを完結させたりするなど、皆さんの活躍には目を見張るものがありました。(中略)

こんな言葉もあります。「過去と他人は変えられない。しかし、今ここから始まる未来と自分は変えられる」。人生において誰しも共通な課題は、人間関係であると言われています。頭にきたり自分と合わない人がいたりするのは世の常であり、多くの人はトラブルを回避するために、相手との距離感とかバランス感覚などに苦労しているものです。このエリック・バーンの言葉からは、過去の事実は変えられないし、相手を批判したり責めたりしても何の解決にもならない。だからこそ、自分の見方や考え方・態度や行動を変えて、ここから始まる未来も変えようじゃないかという、前向きなメッセージが感じられるのです。(後略)