新型コロナウイルス感染症拡大防止対策に伴う規模縮小の入学式・1学期始業式(担任・顧問紹介)を終え、生徒の新年度学校生活がスタートしました。
校長式辞より (前略)さて、本日より皆さんは、児童ではなく生徒になりました。これは学校教育法で区別されている呼称です。言葉の意味は、児童は子ども、生徒は学校で教育を受ける者となり、より一層勉学に励むことになります。
先を見通すと、一年後、十四歳になると刑事責任年齢に達し、万が一罪を犯すと刑事上の責任が問われることになります。加えて、数え年の十五歳にあたり、一部他県では、将来の決意や目標などを明らかにし、大人になる自覚を深めるための立志式が行われているそうです。さらに二年後には、自分自身で進路を決める年齢になり、高校三年生にあたる十八歳になると、皆さんはもう成人年齢に達するのです。
このように、人生百年時代において、皆さんのこれからの中学三年間、社会人になるまでの数年間は、心身ともに大きく成長し、人格形成の礎を築くという、とても大切な時を生きていくことになります。今まで生きてきた中でも楽しいことや辛いこと、乗り越えてきたことが数多くあったことでしょう。これから始まる生活でも同じですが、これからの方が自分自身の力で解決したり、周りの人を支えたりする場面が増えてきます。それは、大人になる準備期間だからです。
「成功には運があるが、失敗には訳がある」という言葉があります。その人の努力があるからこそ、成功へと導かれるのですが、その陰にある多くの人の支えに感謝したり、謙虚な気持ちも備えたりしたいものです。また、人生においては上手くいかないことの方が数多くあります。その時こそ、言い換えればピンチの時にこそ、自分自身を成長させるチャンスととらえてみましょう。失敗しても間違えてもよいのです。なぜなら、その時にこそ、新たな見方や考え方が広がったり、改善されたりして、人としての器が大きくなるからです。
加えて、このような言葉もあります。「失敗は恥ずかしいことではない。恥ずべきは、そこから立ち上がらないことだ」。そして、本校の二・三年生は、自分自身の経験を踏まえて、皆さんをしっかりと支えてくれますから、安心して中学校生活を送ってください。(後略)
午後は第3回職員会議を行い、本年度の学校運営計画全てと年度当初の活動計画他、新型コロナウイルス感染症対策の「密閉空間・密集場所・密接場面を避ける」や「健康体力の保持増進と抵抗力を高める」など共通理解を図りました。