2学期が始まりました
第1校時に2学期始業式を行いました。バドミントン男子ダブルス準優勝の賞状伝達後、校長からは次の話がありました。また、生徒指導主事から「熱中症対策として、ジャージ(半袖・短パン)での登下校もよい」ことの連絡もありました。
(前略)~帰省に対する中傷ビラの内容から~ 確かに東京都知事は「都外への旅行や帰省についてはお控えいただきたい。離れて暮らす家族、親族とは電話などを通じて話してほしい」と都民に訴えていました。しかし、青森県知事は「帰省される方に対して、温かい心で受け入れていただきたい」と言っているのです。
冒頭の政府の「一律に自粛を求めるものではない」、そして、一部知事からの「帰省を控えてほしい、慎重に対応してほしい」という声、また一部知事からは「帰省を受け入れてほしい」などと、私たちに対する要請には違いが生じている世の中になっています。
このことを点ではなく線としての見方で考えてみると、次のことが想像されます。東京都知事は「貴方が帰ることで、帰省先の方々に迷惑をかけてしまいますよ」という思いがあり、青森県知事は「せっかく帰省してくる人を悲しませてはならない。だから温かく迎えましょうよ」という思いがあったのだと思います。お互いに相手のこと(その人の先の人)を慮って発している言葉だったのではないでしょうか。
この事例を受け、あるコメンテーターは次のようなことを言っていました。「この問題は、排除の論理なんですよ。これは感染した人を排除しようというところにつながっているんです」と指摘し、さらに「私たちの心の中に、どす黒いものがあるんです。このどす黒さが育たないように気を付けなければならないんですが、ビラを書いた人は心配とか不安、恐怖心から、このどす黒い種がこういう行動を起こすところまで育ってしまった」と話していました。特に、匿名に関しては、私はSNSの書き込み問題にも通じるところがあると感じています。
別のコメンテーターはこう言っていました。「ビラを書いた人もコロナに対する意識が高い方で、2回検査を受けた方も意識が高い方だと思います。全員が全員それぞれの立場がありますよね」とした上で、「怖いなと思うのは、今向き合っているのはコロナと人間の闘いじゃないですか。それが人と人の闘いみたいなところに発展してしまわないようにしなければならないのではないか」と指摘し、「今、私たちができることをちゃんとやっていかなくてはならない」と提言していました。
終わりに、昨日広報あなんで「県境域にて感染者確認」のアナウンスがありました。心配になった人もいるかも知れませんが、必要以上に怖れることなく、正しく怖れて対処していきたいものです。withコロナの生活と先行き不透明なことが続きます。このような時代だからこそ、個人として一人一人の考動力を磨くとともに、集団として互いにギスギスした関係に陥らないよう気を配りながら、乗り切っていきましょう。