校長講話

11月17日(水) 校長講話がありました。今回は人権教育旬間にあわせて、人権に関する講話を全校にしました。以下は、講話の概略です。

「いまから約36年前に日本でいままで聞き慣れない病気(エイズウィルス)の感染者が出ました。こぞってメディアがその怖さをセンセーショナルに報道し、一時、日本中がパニックに陥りました。なぜ、日本中がパニックに陥ったかというと、「誤った情報」が拡散されたからです。なぜ、このようなことが起きたかは、病気に対する正しい知識がなかったり、拡散はみんなのためという誤った認識だったりしたことなどでした。同じようなことが昨年、新型コロナウィルスに出現によって起きました。新型コロナウィルスによる差別や偏見も、以前の構図と全く変りありません。そして、いま私たちは、SNSという一瞬にして全世界へ発信できるも世界にいます。このSNSを利用し、誤った情報が拡散されたことによって、被害を受けたお店の方がいます。どうして情報を発信する前に、相手の立場に立つことができなかったのでしょか。

私たちはSNSに限らず、毎日、言葉を発します。そこで大切にしたいことがありますので紹介します。

孔子の言葉です。あるとき、孔子は弟子から人生で一番大切なことは何でしょうかと問われます。孔子は、弟子にこう答えます。人生で一番大切なことは、「恕」である。それは自分にしてほしくないことは、他人にもしないことだ。

本日のまとめとして、恕とは思いやりの心です。ぜひ、この機会に思いやりという言葉を頭の片隅において生活をしてください。」